当社は、昭和61年4月に海洋大手建設会社である東洋建設株式会社の連結子会社として 主に消波根固ブロックの型枠リース事業を行う会社として誕生いたしました。
その後、平成16年4月に日建工学株式会社が株式の90%を保有する(10%は東洋建設が保有)連結子会社となり、 当初の消波根固コンクリートブロックから自然石や木材などの自然素材を活用した製品販売、景観修景製品の開発·販売など、その事業領域も多岐にわたり、おかげさまで平成28年4月に会社創立30周年を迎えることができました。
またその間、我が国を取り巻く状況は大きく変化し、近年では東日本大震災や熊本地震などの地震·津波災害や集中豪雨、 土砂災害の頻発など地球環境変動期とみられる大災害が相次いで起こっています。
東洋水研はその社名の通り、津波、高潮、洪水など水に関わる社会インフラ整備に貢献する会社として 誕生以来の確かな技術力をベースに、今後も国民の安全·安心社会の実現や美しい国土づくりに微力ながらも誠心誠意、努力してまいります。
古来より日本人は、四季折々に変化する美しい自然の風景を愛で、動植物と共存しながら独特の自然観や生活の知恵を育んできました。
一方、我々に豊かさをもたらす「母なる大地」は、 時として「厳父なる大地」としての恐ろしさも併せ持ち、自然の猛威の前では人間が無力であることも知っていました。
そうした中から「山紫水明」「花鳥風月」「白砂青松」という自然を敬う美しい言葉が生まれたのです。
近年では、相次ぐ大地震や火山活動の活発化、台風や爆弾低気圧による高潮、洪水、大規模土砂崩壊など地球環境全体が大きな変動期に入ったような大規模な災害が相次いでいます。
また同時に、昭和の高度経済成長期から建設された各種インフラ施設が、急速に老朽化し、 その機能強化や更新工事を早急にやらなければならない時期にきています。
これらの社会インフラを取り巻く様々な問題は、地球に生きる我々人間にとっては、 大きな試練のときでもあり、人類の英知を結集して次の世代へ繋いでいく義務と責任があると考えます。
当社は、いつの時代も日本人の自然観や共存共栄の精神を大切にしつつ、こうした自然災害に対する防災減災の技術開発·普及、自然環境や景観に配慮した工法開発·普及を事業の基本とし、これらを通じて地域住民の皆様に喜んでもらえる国づくりのお手伝いをさせていただくことをモットーとしております。